土曜日のお話…(2)弘前・河西体育センター

ということで五所川原から弘前へ移動。
バスで向かう先は石渡。回りは田んぼの弘前郊外のちょっと不便な場所にある、最近は弘前でのプロレスと言えばどこの団体も使用するようになったところ。確かに使い勝手は良いのだが帰りが難点…。
到着したのは開始20分前の18:10。が、まだ会場前で入り口には列が…。早速チケット購入。ここはどこからでも見やすいので立ち見でも十分(\2000)。中へ入るとイスは特リン1列、リングサイド1列、自由席1列の計3列。このインディーズらしい光景にちょっと喜びを感じる。
売店にはみちプロレフェリーのテッド氏の姿も。みちプロ参戦があるからというよりメインのデスマッチを裁くためという感も。ちなみに使用リングもみちプロのもの。売店左隅では10.4大館のゼロワンマックスのチケット販売も。弘前からなら1時間の距離だし。館内は暑いためか200円という良心的価格のうちわがよく売れていてサイン用に下敷きを求める少年たちの姿も。インディーズならではの入場式の後、試合は20分遅れで始まる。が、これが後々尾を引くことに…。

チケット(立見) ゼロワンマックスポスタ 入場式
カードは事前発表どおり全5試合。
第1試合は先日の@なまてれで電話を繋いだチョコボール向井が登場。番組でも紳士な対応であったが試合も若手にいいようにやらせておいての紳士的な貫録勝ち。地方での第1試合としては理想的なオープニングと言った感じ。
続いては私イチ押し、みちプロ提供マッチ、ラッセvs"ちっちゃい人生"野橋のシングルマッチ。しっかり地元青森のラッセを出してくるのがみちプロファンとしては嬉しい限り。2人とも前回7月に見たときより動きは良く、コンディションが良いとき、そして二人の気持ちがうまく噛み合ったときの内容は勝敗に関係なく素晴らしいもの。みちプロ以外の興行でみちプロらしさを見せ付けるという使命もあるだけにこの2人の人選は正しかったと思う。試合はラッセが勝利。
第3試合はソルジャーvs怨霊。場外乱闘で一度は両者リングアウトとなったが再試合に。結局はソルジャーのレフェリー暴行で反則負け。怨霊らしさを十分に見せることなく終わってしまったのは残念。でも怨霊ってもうベテランの域のはず。地方ではすっかりベビーフェイス的存在。本当は良い人だというのも休憩時によ〜くわかりました…。
セミファイナルは雁之助・リッキーvsGOEMON・藤田峰雄のタッグマッチ。先ほどの入場式にもいたリッキーのマネージャーが良い味出しまくり!元FMWの勝手知ったるベテランレスラーの皆さんなので地方の客の沸かせかたも説妙!この試合は正直楽しかった。その上で内容でも見せてくれるし…。今回は雑誌の取材が来ていないようなので詳しく紹介されないとは思うけど正直メインも含め詳しくレポートしたいくらい。
休憩は置いといてメインへ。形式はチケットのとおり。ミスターポーゴはセコンドを連れることなく単独で乗り込んできた。片手に凶器満載の袋を持って…。またコールされたときのガッツポーズも珍しい光景。内容は詳しく書いてもいいが一般向けには厳しいようなので大まかに。最初はポーゴ相手に優勢だったgosakuだが有刺鉄線に振られ、Sネットに落ちて場外戦に突入してからは完全なるポーゴペース。リングに戻れば凶器攻撃のオンパレード。それでも何とかこらえて反撃するgosakuに老若男女の声援が。終盤逆転勝利は目前だったがあと一歩のところで逆転されチェーンの絞首刑により18分39秒ポーゴが失神KOで勝利。最後の試合ということでリングの近くに寄って見ていたがポーゴの火炎攻撃が私のほうへ向けて放たれたり使っていた凶器が客席に飛んで行ったりと衝撃(?)シーンは多かった。内容としてはまぁまぁかな…と。他にもポーゴは絨毯部分での場外乱闘を早々に切り上げ下のフロアへ戻ったり(汚すと後の処理が面倒なので)と隠れたデスマッチ王としての気の使いようも垣間見えて嬉しい気分にもなったり。
スパイダーネット準備 火炎攻撃 リッキーフジ&セクシーハニー
試合終了後私は残念ながら急いで会場を後に。早く移動しないと最終列車に間に合わず弘前の某所(青山か城東)で一夜を過ごすハメに。マイクアピールは残念ながら移動しながら聞くことに。少しづつフェードアウトしていくのが何とも寂しい…。結果ラストはどんな感じで終わったのかは知る由もなし。
さて、休憩時はリング作りに軽く30分は掛かっていた。その間がインディーズらしくて面白い。試合を終えた皆さんが普通にその辺でおしゃべりしており、雁之助選手は少年たちと握手してたり怨霊選手は女性陣に囲まれてたり…。サイン貰っている少年たちを見ると自分もあれくらいの頃プロレスファンだったなら…と思ったりも。
そして、売店では試合を終えたばかりのリッキーフジ選手と女性マネージャー(セクシーハニー)がファンサービス。リッキーさん的にはこの子で人が集まってくれるのが理想的なのだが会場のお客さんは興味はあるものの近づかず妙な空間を置いて遠巻きに見ているので自然と"輪"が出来ている…。すると「みんな近くに来てよ〜!」と言うので私が行くことに。「写真お願いします!」と…。この勇気ある(?)行動が発端となり撮影会状態に(いつものどこかと状況は似て非なる…?)それでもこれがお仕事なわけだしリッキーさんも楽しそうに笑っているし何と言っても売店を見に寄って来てくれるのだからこれでいいのかも?やがてその皆さんもいなくなり…。するとハニーちゃんは「皆さ〜ん、寂しいから来て下さいよ〜!!」と客引きに。来いと言われたなら拒む理由も無く暇つぶしのつもりで行ってちょっとお話を。ついでにテッドさんにお願いして一緒に撮って貰ったり…。
さて、この方(ハニーちゃん)の存在は知っていたけどまさかわざわざ弘前まで来るとは思っていなかった。で、実際会って話してみるととてもいい方。「あとでHP見てね」と名刺を貰ったので帰宅後見てみるとblogには"初の地方遠征"とか"りんごをイメージした衣装で…"とか。振り返ると確かにそんな感じでこれまでとは違った衣装。セクシー度は半減(?)してるけど中学生たちには大人気!?私としてはそんな気持ちだけでも嬉しかったり…
レスラー陣にしろ皆さん団体の一員というよりはgosaku選手の為にと遠路弘前へやってきたという雰囲気。入り口の方々(gosaku選手の関係?)も皆さん低姿勢で土禁のため靴を入れる袋を渡すときも「いらっしゃいませ、最後まで楽しんで下さい」と一人一人声を掛けていたり…。これぞインディーズの凱旋興行の良い例だな…と実感。見る前から気分がいい興業というのもそうあるものではない。今回は見に行って良かった気がします。
最後、もし上京する機会があれば四谷にあるリッキーさんのお店に寄ってみたいもの。セクシーハニーに会う機会もあるようだし…。その上のお店で何か見る機会でもあれば確実に寄ることになろうが…。

− 28日へと続く −
(T)