31日のお話(2)「めんこいストーブ列車」編

昨日も今日も雨模様。南部方面では雪が積もったそうで…そう言えば今冬は南部で大雪というのは無かったような…ま、そんな年もたまにはあるでしょう…。


では続き。
何故かぎりぎり(発車3分前…いつものことだが)となってしまい急いでホームへ降りると…何か短い?客車は1両(オハ463)だけ…今まで2両以上の編成しか乗ったことはないし写真などでも1両というのは記憶にない私は少々驚くとともに珍しいものに出会えた嬉しさも。
で、時間が無いのでさっさと乗車し、最も機関車寄りに座るとすぐに発車。それほど乗っておらずストーブ前の特等席を中心に観光客と思しき方の姿が。それ以外は地元のおばちゃんたちがポツポツと席を埋める程度…至って普通のストーブ列車の風景がそこに…。
やはり地方民鉄らしいディーゼル機関車(DD351) の引く旧客の乗り心地は最高!そう、私は決して"ストーブ"が目的なのではなくストーブが付いている"客車列車"が目的…以前と言ってもかなり前(10年以上…)のこと、東北・奥羽、そして五能線のノスタルジックビュートレインが走っている頃は客車が"旅"らしくて本当に良い時代だった…と思い出したり。これが近くで体験できるのも冬季の津鉄だけに…。
この車両、いろいろな意味で凄いのだがデッキのドアを開けると目の前には機関車が…そして後ろはそのまま外…本来中間になる車両なだけにデッキ内側の扉はあっても貫通扉は無く簡単な柵のような物があるだけ。もちろん走行中は危険なので良い子の皆さんだけでなく大人もデッキへ出るような真似はしてはいけませんが停車中でも十分に臨場感は味わえるしもちろんDD35のリアルな息づかい(?)も堪能でき音好きにも喜ばれそう。
進んで行くうちに予想通り特等席に座っていた人たちが「暑〜い」と引越しを始める。今日は空いているので移動し放題なのが救い?途中で車掌が石炭を入れた後は更なる生き地獄を体験できる…。途中の金木や芦野公園で降りる人が多くストーブ前で頑張る方はいなかったが…。体験したい方は来シーズン(11月〜)まで待つか立佞武多の期間中(今年は8/6)に運転される「真夏のストーブ列車」をオススメ。今まではなかなか都合が合わず乗りそびれていたけど今年は是非チャレンジしてみたい。
で、私が降りたのは芦野公園。GWに入れば県内外から沢山の桜見物客で賑わう駅だけれど今は静かの一言。そんな駅で気になっていた"あるもの"を確認(それは後ほど)。
ゆっくり歩いて一駅戻り金木から再びストーブ列車で五所川原へ。ストーブ列車は金木駅での停車が長く(5分前後)観光客やその筋の人向け(?)の撮影タイムが設けられて良心的。そのおかげで五所川原方面から来て金木ですぐに折り返すこともできる便利なダイヤでもある。
五所川原到着後はちょっと街なかへ出た後、金木止まりの津軽21単行に。金木到着後駅2階にある「ぽっぽ家」にて休憩し、芦野公園へストーブ列車の"お迎え"に。天気はすっかり回復したものの風はいっそう強くなり冷え込んでくる…。
芦野公園のオフシーズンは本当に寂しい。真冬の地吹雪シーズンならまずここで下車しようとは思わない。今回にしても複数ある売店のうち開いているのは1軒だけ(でも店仕舞中…)そんな駅で2つの動く物に出会ったわけでこれがいなければ本当に寂しかっただろう…。
帰りのストーブ列車は気持ちが良いくらい(?)にガラガラ(5人くらい)…春休みでなければ金木と五農校前から高校生が乗ってくる時間帯(だから1両?)なのだが…。
本当に今季ラストと言うことで本年度の運転終了に敬意を表し特等席に座ってみたが外の冷え込みもあってストーブの真ん前でちょうど良かった。下車時「来シーズンもぜひどうぞ…」と社員の方々の挨拶が津鉄らしく暖かいものだった。実はこの後も貸切でストーブ列車は走りましたが…というわけで来シーズンも元気に走ってほしいものです。
五所川原からは乗ってみようかと思っていた青森行き「リゾートしらかみ」が強風の影響でかなり遅れ、しばらく来ない様子。「くまげら編成」の初乗りはいつになることやら…これなら朝の2号で五所川原入りしても…と思ってみたり。

ストーブ列車(津軽五所川原駅) (金木駅) (金木駅)
オハ463車内
− 続く −
(T)