「テツ」な青森…

今日は朝から青森駅で「青森駅車両展示会」なぞ。

ここしばらく青森では大きな「テツ」イベントは無く、これまでは青森運転所(現 青森車両センター)やら青森東運転区(今は無し)やらJR貨物では青森機関区とか遠くはないけど行くのが億劫な場所ばかりだったところ、今回は青森駅6番線西側の側線を活用してのイベントと相成った次第。
我が家からだと歩いても10分掛からぬ好条件、橋(線路)を超える必要も無いし気分的に楽な場所。

青森駅には11時頃到着。イベント自体は11〜15時なのだけどまずは入場券を買い構内へ。
今日はこのイベントだけではなく八戸→青森でヲタ列車が2本走り、そのうちの583系「なつかしのはつかり号」の送り込み回送がいい塩梅に発車なのでこちらから。

2番線には秋田の583系が発車待ち。トレインマークは秋田車に「はつかり」が入っていないのかイベ列車でお馴染みのステッカー、横幕も同じくステッカー。なので青森時点で「FOR AOMORI」はご愛嬌と。
この時点で構内の同業者は10名ちょっと、沿線は行動派な皆さんで賑わっている事でしょう…

「なつかしのはつかり号」送り込み回送 横幕
もう一本のヲタ列車到着まで1時間ほどあるけど大枚140円叩いて入場券買ったことだしのんびり展示会会場を駅から眺めつつ待つことに。

やがて5・6番線ホームにJR社員などの姿が…イベ列車でお馴染みの横断幕とねぶた囃子の準備が始まる。そして12:27、5番線にDE10 3重連の「ワンダフユ青森号」到着。同業者は20名ほど、首都圏イベのような殺伐としたものもなく…
ちなみにこの列車、普段はありえない3重連で24系を引くというもので恐らく今後もないだろう編成の列車。それだけに沿線の同業者は凄かったらしい。ただ、同日山形方面でE3系とSLの同発などといったイベ列車があっただけにそちらへ流れた方も多かったとか。
参考までに編成は青森方からDE10 1761+DE10 1762+DE10 1763+カニ24 112+オハネフ25 129+オハネ25 220+オハネ25 148+オハネ25 32+オハネフ24 10で金帯で綺麗にまとめておりました。
で、DE10ですが3重連とは言うものの実態は重連+無動で「見た目3重連」というものでした。確かに重連で十分だし総括も3重連対応してたっけ?だから妥当な線かなと。2エンド先頭というマニアックな編成も可かな?惜しむらくは24系が「臨時」表示だったことかなと…

「ワンダフユ青森号」到着 2エンド先頭でHM付き

http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=2175081
[動画]
「ワンダフユ青森号」到着
到着した車両は側線での展示会参加の為転線が行われこれを押さえる同業者もまた多数…
転線される24系 転線するDE10×3

転線も終わったことで我々も展示会会場へ移動することに。

会場図 青森駅跨線橋から見た展示会会場
(朝撮影)
我々同様中で撮っていた方々や24系に乗ってきた方々などがゾロゾロと会場へ。着くと早い時間とは違い重装備な同業者が一杯…久々にステッカーベタベタな銀箱も多数見えそれらしい雰囲気に。
特にPRしていたわけではないけどごく普通の家族連れなども多く、RABラジオで紹介されたらしいとか。良くある鉄イベのような痛い輩もおらず遠征組も多い割にはのんびりしたものでした。

まずは雪カキ車から。
DD14はロータリー式、実際この辺りでは最近の小雪傾向などでほとんど活動することはなく。ロータリーヘッドが片エンドだったりまともに使うには後補機が必要とかモロモロ使いづらいし。
DE15はラッセル式、青森に今いるのは複線用1両のみちょっと前までは単線用も含め3両くらいいたような気が…こちらは意外と活動する機会も多め。
ただ、どちらの雪カキ車も走るときは列車扱いでなければならずダイヤを引いて一般の列車と同じく走らねばならない為、急な大雪で走る際の対応が面倒だったり逆線運転などキメ細かい除雪に対応できないという点などで後に出る保守用車の出る機会が多いのも事実。

DD14形ディーゼル機関車
(ロータリー式雪カキ車)
DD14 301(青)
DE15形ディーゼル機関車
(複線用ラッセル式雪カキ車)
DE15 1525(青)
EF81は交直両用の電気機関車。以前はこの辺りではED75がメインだったけど普通列車の客車運用が終わった辺りからはこればかりに。ま、交直スルー運転できるし使いやすいから仕方ないけど。で、青森のEF81の136と139は連結器が双頭連結器(自連と密連)に交換されておりE751系485系が郡山へ入場する際に控車無しで引けるようになっていたり。普段は「あけぼの」牽引で頑張ってます。
DE10は普段は青森車両センター青森駅間の客車(あけぼの・日本海はまなすなど)構内回送と同区間の連絡用が主な仕事。いつもは影の存在なのが今回は最初で最後の晴れ舞台となったのでは?と…
EF81形交直電気機関車
EF81 136(青)
DE10形ディーゼル機関車
DE10 1761・1762・1763(青)
ENR-1000投排雪保守用車(ブルードラゴン)はその名の通り保守用車で車籍は無く機械扱いで使用できる為前出の雪カキ車と違い自由度が高いので実質こちらが除雪のメインだったり。これまでも排雪モーターカーは各所に配置されていたものの能力はさほど高くなく構内除雪が主な仕事だったりしたけどこちらは本格的な除排雪車。機械扱いな為線路閉鎖さえすればダイヤにとらわれることなく運転できることで使いやすく能力もかなり高い模様。他のモーターカーと違い軌道短絡で踏み切り動作もさせられるしATSも搭載されていることで安全面も強化されているようで。これからもこの車両が増えるんでしょうねぇ…
ENR-1000投排雪保守用車
(ブルードラゴン)
同車側面イラスト
ねぶた師・竹浪比呂央氏画
ENR-1000銘板
ここで一旦離脱し浪館の踏み切りへ朝見送った583系「なつかしのはつかり号」お迎えへ。同じく会場から移動した方もおられたようで至近の撮影地として好適地なだけに同業者が一杯…この光景に踏切待ちの一般の方も何事かと…お騒がせしたようで。
「なつかしのはつかり号」
583系(秋アキ)
再び会場へ。
この展示会は15時終了、と同時に展示車両の回送が行われるとのこと。で、24系はDD14に連結されている…ということはそのままDD14牽引となることは明白。サービス精神満点ですな…
実際DD14が客車引くことなんてなく。前に長野方面だったかでロータリーヘッド外したDD14がイベ列車引いたくらいでこの姿というのは貴重かも。これも本線走行ではなく自由度の高い構内回送だから実現したのかも。
DD14とDE15の回送は動画にて…
http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=2175999 http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=2176031
[動画]DD14+24系構内回送 [動画]DE15構内回送
久々の青森での車両展示イベント、寒かったけど楽しめたかなと。
新幹線開業まであと1年、来年の今頃以降はかなり感じも変わるだろうしどうなることやら。
次はあるのか…?

(Y)&(T) '09.12.07 UP